屋根融雪という選択|全面を溶かすか、軒先だけにするか

最終更新日: 2026-07-31

屋根の雪下ろしは、毎年のように事故が報じられる作業です。融雪設備を入れればその作業自体がなくなりますが、どこまで溶かすかで費用は一桁変わります。

この記事の目次
  1. 全面融雪と部分融雪
  2. 落雪の行き先を設計に入れる
  3. 屋根の構造によっては入れられない
  4. 実績を確認する

全面融雪と部分融雪

屋根全面にヒーターや温水配管を入れて雪を溶かす方式は、雪下ろしを完全になくせます。ただし屋根の面積すべてを温めるため、工事費も運転費も大きくなります。100万円を超えることが珍しくありません。

これに対して、軒先やケラバ、雨どいの周辺だけを温める部分融雪という考え方があります。屋根の雪そのものは残しますが、軒先に成長するつらら(氷)と、雨どいの詰まりを防ぎます。数十万円で収まることが多く、費用対効果ではこちらが現実的な場合が少なくありません

落雪の行き先を設計に入れる

屋根の雪を溶かすということは、その水がどこかへ流れるということです。また、部分融雪の場合は屋根の雪が滑り落ちやすくなります。

落ちた先が隣家との境界、玄関前、駐車場だと、別の問題が生まれます。溶けた水が地面で再凍結して滑る、というのもよくある話です。落雪と排水の行き先まで含めて設計できる事業者を選んでください。屋根だけを見て見積もりを出す事業者は避けたほうが無難です。

屋根の構造によっては入れられない

屋根融雪は、屋根の葺き替えや大がかりな改修と同時に行うのが基本です。既存の屋根の上から後付けできる方式もありますが、屋根材や勾配、下地の状態によっては施工できません。

また、屋根に設備の重量が加わります。古い建物では構造の確認が必要になることがあります。まず現地を見てもらってください。

実績を確認する

掲載事業者のなかには、屋根融雪で30年以上・累計7,500棟超という実績や、施工棟数が千数百棟という実績を公表しているところがあります。屋根は失敗すると雨漏りに直結する部位です。屋根融雪の施工実績があるかどうかは、はっきり聞いてください。ロードヒーティングが得意でも屋根は不慣れという会社もあります。

この記事に関係する掲載先

融雪専門株式会社ホクエイ

所在地:北海道全域および東北地方

札幌市北区に本社を置くエア・ウォーターグループの融雪設備会社。ロードヒーティングは北海道・東北で約7,000件の施工実績。屋根融雪システムは30年以上・累計7,500棟超の施工実績。融雪機・融雪槽は灯油式/ガス式/ヒートポンプ式に対応。

融雪専門北海道機販株式会社

所在地:北海道全域(札幌市北区)

電熱式ロードヒーティングを主力として取り扱う。札幌駅前や札幌市街中心部をはじめ道内各地に施工実績。温水式ロードヒーティングにも対応。

融雪専門株式会社藤正丸二物産

所在地:北海道(札幌市北区/石狩・桧山・日高方面)

地下埋設型融雪機『大雪』の販売・設置を主力事業とする。特許第3023662を取得した自社製融雪機を扱う。融雪マット、寒さ・雪対策リフォーム、融雪機メンテナンスにも対応。

屋根融雪の施工会社一覧を見る

関連コラム