カタログを見る前に|自宅で使える方式は条件で決まる
融雪設備は「どれが良いか」より「自宅で何が使えるか」が先です。条件が合わない方式をいくら比較しても意味がありません。3つの条件から絞り込みましょう。
条件①:地下水が使えるか
消雪パイプ(地下水散水)は圧倒的にランニングコストが安い方式ですが、使えるかどうかは土地で決まります。
- 井戸を掘って十分な水量と水温(おおむね年間を通じて10度以上)が得られるか
- 自治体によっては地盤沈下防止のため地下水の揚水を規制している地域があります。市町村への確認が必須
- 近隣に既設の井戸が多い地域は水位低下のリスクも
使えるなら第一候補です(消雪パイプの記事)。
条件②:電気の容量に余裕があるか
電気式ロードヒーティングは工事が比較的シンプルですが、電力を大きく使います。
- 既存の契約容量では足りず、引込線の張替えや分電盤の更新が必要になることがあります
- この追加工事費が数十万円単位で乗ることも。見積前に電力会社への確認を
- 寒冷地の深夜電力プランが使えるかで運転費が大きく変わります(電気と灯油の比較)
条件③:融けた水をどこへ流すか
意外に見落とされるのが排水です。
- 道路側溝へ流せるか(自治体の許可が要る場合があります)
- 敷地内で処理する場合は浸透枡や排水路の確保
- 流した先で再凍結すると、かえって危険な場所を作ってしまいます。勾配と排水先はプロに見てもらう項目です
条件から方式へ
| 条件 | 有力な方式 |
|---|---|
| 地下水が豊富 | 消雪パイプ |
| 電気容量に余裕・小面積 | 電気式ロードヒーティング |
| 広い面積・灯油の給油が可能 | 灯油ボイラー式ロードヒーティング |
| 雪を集めて捨てたい | 融雪槽・融雪機 |
| 屋根の雪が問題 | 屋根融雪 |
方式ごとの工事費と光熱費の関係は方式比較の記事で詳しく解説しています。
この記事に関係する掲載先
融雪専門株式会社ホクエイ
札幌市北区に本社を置くエア・ウォーターグループの融雪設備会社。ロードヒーティングは北海道・東北で約7,000件の施工実績。屋根融雪システムは30年以上・累計7,500棟超の施工実績。融雪機・融雪槽は灯油式/ガス式/ヒートポンプ式に対応。
融雪専門北海道機販株式会社
電熱式ロードヒーティングを主力として取り扱う。札幌駅前や札幌市街中心部をはじめ道内各地に施工実績。温水式ロードヒーティングにも対応。
融雪専門株式会社藤正丸二物産
地下埋設型融雪機『大雪』の販売・設置を主力事業とする。特許第3023662を取得した自社製融雪機を扱う。融雪マット、寒さ・雪対策リフォーム、融雪機メンテナンスにも対応。