無落雪屋根の仕組みと費用
札幌の住宅街で当たり前になった無落雪屋根。「落とさない・下ろさない」を設計で実現する仕組みと、後付け改修の費用、弱点のケアまで解説します。
仕組み:落とすのではなく「載せて処理」
メリットと弱点
- メリット:雪下ろし不要(または大幅減)/落雪リスクゼロで敷地ぎりぎりに建てられる/つらら・落氷の悩みが消える/外観がすっきり
- 弱点①すが漏れ:ダクトや排水経路が凍結・詰まりで水が滞ると、水が屋根材の下へ逆流して雨漏りに。ダクトヒーター併用と定期清掃が定番のケア(屋根ヒーターの記事)
- 弱点②ダクト詰まり:落ち葉・ゴミの堆積。秋の清掃を年中行事に(オフシーズン管理の記事と同じ発想)
- 弱点③豪雪年の載せすぎ:設計荷重を超える大雪の年は結局下ろす必要が出ることも。自宅の設計積雪深を把握しておく(業者依頼の記事)
費用と検討の進め方
- 新築時:普通の屋根との差額は比較的小さく、北海道では標準的選択。設計段階で雪処理全体(駐車場融雪含む)と一体検討を(新築の記事)
- 改修(葺き替えでの無落雪化):100〜300万円級(屋根の規模・構造補強の要否による)。屋根の寿命での葺き替えタイミングに合わせるのが最も合理的
- 比較対象:屋根融雪ヒーター全面(記事)とどちらが得かは、降雪量・電気代・構造条件次第。「構造で解決(無落雪)」か「エネルギーで解決(融雪)」かという思想の違いで、豪雪地は無落雪が優勢
- 克雪住宅支援の対象になりやすい改修でもある(自治体まとめの記事)
無落雪屋根は「雪と戦わず、載せて受け流す」北国の知恵。屋根の更新期が来たら、最有力の選択肢として検討してください。
この記事に関係する掲載先
融雪専門株式会社ホクエイ
札幌市北区に本社を置くエア・ウォーターグループの融雪設備会社。ロードヒーティングは北海道・東北で約7,000件の施工実績。屋根融雪システムは30年以上・累計7,500棟超の施工実績。融雪機・融雪槽は灯油式/ガス式/ヒートポンプ式に対応。
融雪専門株式会社ユニテック事業部
電気・灯油・ガス・地中熱ほか様々な熱源を利用したプランを提案。ロードヒーティングの新設・改修・修理に対応し、修理は調査費無料。融雪設備のほか暖房設備、電気設備・防犯設備、制御器・降雪センサー、防災・消防設備、ヒートトレース、ルーフヒーティング、融雪槽、融雪マットを取り扱う。
電気工事株式会社シグナル
電気式・ヒートポンプ式・ガス式の3方式の融雪システムを提供。スポットライトヒーター、融雪マットも取り扱い、ロードヒーティング漏電修理にも対応。ルーフヒーティング・融雪槽、リフォーム・メンテナンス工事、電気自動車充電設備、太陽光発電蓄電池工事も手掛ける。